自費診療を増やすには

文責:代表取締役 高野良介

作成日:2023年08月22日

最終更新日:2023年10月07日

保険診療の自費移行について

 

自費を増やすために先ずはどうすれば良いでしょうか?

 

・新しい医療機器の導入

・新たな手技療法を取り入れる

・交通事故患者を取り込む

 

間違いとはいえませんが優先順位が違います。

 

自費診療を取り入れるために必要なことは…

 

院の売り、先生の知識・能力・魅力を最大限に引き出しそれらを多くの方々に伝える為に、先ずはこれらを包括した【独自の仕組みづくり】をおこなうことであると弊社は考えています。

接骨院・整骨院における保険診療の現状

 

接骨院・整骨院経営において、健康保険を中心に院を運営されている方にとっては、自費診療・保険外診療を増やす、もしくは完全に移行させることについてどのようにすればよいのか、お悩みの方は多いのではないかと思います。

 

そもそも健康保険では、例えば「腰」を診ても「指」を診ても診療報酬は同じとなります。

 

これは健康保険の料金を取り決めるにあたって「平均値」を基に算出しているためです。

 

それ故、保険診療をメインにしていて「腰」に対する施術が得意な先生は「腰」の患者様が多くいらっしゃればいらっしゃるほど、利益を出しにくいという結果になってしまいがちです。

 

そこで、保険+保険外(自費)という形で料金を設定しても、思うような単価で施術が出来ていないケースも多いようです。

 

※保険診療に保険外としてプラス数百円~二千円位いただいても無資格のリラクゼーション店と変わらないなど

 

例)保険診療3回目・2部位で計算(施術時間は30分とする)

 

1,220円(保険診療10割)+何らかの保険外治療、仮に2,200円(税込)=3,420円

 

一般的と思われる「保険診療+自費診療」でシュミレーションをしました。

内容にも依りますが、この金額が高いか安いかは別として、仮に2,000円自費でもらっても、時間単価を考えてもやはりリラクゼーション店とさほど変わらない売り上げであるといえます。

 

少し強引な対比ですが、柔道整復師が国家資格であることを考慮すると、同じ国家資格である「弁護士」の相談料の相場が30分5,500円なので、ここら辺を一つの基準と考えても良いかもしれません。

接骨院・整骨院において自費診療・保険外診療を増やすには

 

保険診療に自費診療を追加する、もしくは保険診療を完全に取りやめる、どちらにしても利益を上げるには、「これ」という正解はなく、様々な要因があり最適な方法は常に変化します。

 

・先生の技術・経験・専門性・独自性

・院のコンセプト

・施術のスタッフ数

・立地条件

・地域特性

・ライバル店との兼ね合い

etc…

 

それ故、「○○○すれば利益が上がる」や、「最新の医療器を導入すれば大丈夫」ということは有り得ないと考えます。

 

仮にそれらのコンサルティングモデルが当てはまったとしても、効果は短期間の限定的なものであると思われます。

 

近隣の他院が、同じ会社から同じようなコンサルティングを受けたり、同じ医療器を導入した場合、無駄な投資となってしまうおそれがあります。

強みを引き出すプロデュース&コンサルティング

 

弊社がおこなうご提案は、院独自の強みを最大限に引き出し、それを広く伝えられることにあります。

 

20年以上に渡り臨床で培ってきた経験を活かし最適なプロデュース&コンサルティングをおこなわせていただきます。

 

※院ごとの強みを引き出す手法の為、「地域で1院に限ります」とういような決まりはありません。

 

例えば、「慢性的な痛み」で困っている方は、世の中に大勢いらっしゃいます。

 

「痛み」を改善する為に、より良い院を長年探している方もいれば、もうあきらめてしまってる方も大勢いらっしゃるかと思います。

 

この辛い「痛み」が消えていない現状では、人々の「痛みをなくしたい!」という多くのニーズに対して、様々な形・メニューで「供給」をすることも可能です。

患者様の心理

 

保険外診療(自費診療)を患者様にご提案するにあたり…

 

・この医療器は保険外になります

・○○療法は保険外になります

 

などの説明を耳にしますが、患者様の立場であれば疑問に思うことの方が多いのではないでしょうか?

 

接骨院・整骨院では健康保険が使えると思ったのに、自費メニューを勧められたことに対し不信感をいただく方もいらっしゃるのは当然のことと思います。

 

病院では混合診療ができないため、上記の様な提案に対して理解が得られないことも要因の一つかもしれませんが、患者様全員が快く自費診療を受け入れているとも考えにくいのも事実かと思います。

(例)直営院の強み ・・・ オリジナルコンテンツを発信することでの優位性

 

株式会社スタジオ・ワークアウトの直営院では専門性の高い独自のコンテンツを作り上げたことで、様々なエリアから治療にいらっしゃいます。

 

保険診療をおこなう場合、様々な取り決めもあるため料金や内容で他院と差別化を明確化するには仕掛けが必要ですが、「オリジナルのコンテンツ」は独自のいわば【商品】である為に他院と比較することが出来ないので、価格設定も高単価を狙うことが出来ます。

(例)直営院の強み ・・・ 「長引く痛み」を標榜することの優位性

 

弊社直営院では「長引く痛み」に特化した診療に重きを置き保険外診療をおこなっております。

 

・慢性的な痛みとなっているため必然的に保険外診療となる。

・「長引く痛み」でお困りの方は多いので遠方からも多数来院なさる。

・他院で改善しない方が多数来院されるため施術者の技能がフルに活かせる。

・他院で改善しない症状が改善することが多いので必然的にリピート率が上がる。

・必然的に口コミによる紹介が起きる。

当然ですが「痛み」で悩んでいる人は大勢います

 

そもそも接骨院・整骨院では「急性的な外傷」を診ることが本分であり、そこに強いプライドをもって日々の診療に臨まれているいる先生も大勢いらっしゃることと思います。

 

当社の直営店ではトレーナー活動もおこなっておりミュージカル等の芸能関係や、格闘技の大会などの現場で超音波診断装置を携えて柔道整復師として急性外傷に取組んでいます。

 

しかしながら、慢性化してしまった「長引く痛み」に対しては明らかに需要に対して供給が追い付いていない分野です。

 

この需要と供給に対して施術家として正面から向き合うことも健康保険の依存から脱却する一つの選択肢であると我々は考えています。

慢性痛に対するアプローチはリラクゼーションではありません

 

弊社直営店でも「リラクゼーション」のメニューはございます。

 

治らないから「慢性痛」という表現になりますが、治らないからリラクゼーションで一時の癒しを提供するというのは違うと考えています。

 

直営店では「慢性痛」等の「長引く痛み」で来院なさる方に対して「リラクゼーション」コースの提案はおこないません。

 

痛みがある以上、それを改善する為のコースを提案しております。

 

世の中には痛みで悩んでる方は大勢いらっしゃいます。

このニーズに対しての施術をご提供することは施術家として自費診療をおこなうにあたり必然の役目であると考えています。

整形外科と接骨院・整骨院の違いを理解する

 

そもそも整形外科とは何をする医療機関でしょうか?

整形外科において最も重要な任務は何でしょうか?

 

それはずばり「手術をした方がよい人を見逃さず、適切に手術に導く」

 

それ故、とりあえず痛みがあれば湿布や痛み止めで様子をみるという流れが定着しているのです。

 

そして意外かもしれませんが、手術の第一の目的は「痛みの治療」ではなく、「構造的機能の回復」です。つまり、痛みに関しては専門ではないとも解釈できます。

 

その為、「手術をしたのに痛みが取れない・・・」ということが日常的に起きている理由です。

 

また、痛いけど手術はしたくないのでしばらく様子をみている方も大勢いらっしゃいます。

 

そのような方々が、痛みを何とかしたいという思いで接骨院・整骨院を訪れ、それでもよくならないと整体院等の民間療法を試したり、サプリメントを試したり、健康グッズを試したりと・・・

 

それでも痛みが改善せずに行き場を失ってしまった方は大勢いらっしゃいます。

接骨院・整骨院・整体院の可能性

 

このような方々に対し、接骨院・整骨院で痛みを改善する為にできることは沢山あると考えています。

 

整形外科では医師が診察した後は理学療法士がリハビリテーションをおこないますが、これらはあくまでも「整形外科学」という学問の範疇で行われます。

 

これに対し柔道整復師・整体師などは「整形外科学」にとらわれず様々なアプローチで施術をおこなうことが出来ます。

 

弊社直営院では「長引く痛み」の専門医と連携することで様々なアプローチ法を施し症状の改善に努めております。

 

そしてこれらの施術は当然ながら柔道整復師が取り扱う「健康保険」の範疇にない施術となるため必然的に自由診療となります。

治療業界の実情と直営院での取り組み

 

痛みを何とかしようと病院や接骨院・整骨院・整体院・鍼灸・按摩・マッサージ・指圧など色々とめぐり、それでもよくならずに怪しい民間療法を試したりと、痛みに対する明確な指標が無いのが治療業界の実情です。

 

これは言い換えれば、「痛み」に対してはまだまだ未成熟な業界であるといえます。

 

しかしながら、超音波診断装置の画像が鮮明化してきたことにより「痛みの可視化」が進み、それに伴い適切な施術法を選択することも可能となってきております。

 

このような流れを受け、弊社直営院では「長引く痛み」に特化したメニューを考案し多くの患者様にご来院いただいております。

 

25年前の捻挫の施術をおこなう上でのエコー観察。

異常血管の存在が認められます。

技術サポートも承っております

 

上記の様に弊社は、接骨院を母体にしたコンサルティング企業です。

 

経営的なノウハウだけにとどまらず、「長引く痛み」をはじめとした技術的なこともご提案が可能です。

 

※現在施術なさっている技術を否定するものではありません。相乗効果をもたらすためのご提案・プロデュース等をさせていただきます。

SNS等に頼らない実力派の経営・運営を信条としています

 

現代において各種SNSによるマーケティングは必要かもしれませんが、それらに依存した運営には否定的です。

 

なぜならば、必要な技術があれば広告に偏ったマーケティングをする必要は無いと考えているからです。

※必要な技術とは施術のテクニックが優れているという意味ではありません。

治療院を経営・運営していくうえで必要な包括的な技術を意味します。

 

もちろん、短期・中期・長期に分けて戦略を考えた場合に最適なマーケティングは異なりますが、弊社としては中長期的な視野で考えた場合においてSNSは重要度は高いとは認識しておりません。

ホームページの重要性

 

保険外診療として差別化のある「治療技術」があったとしても、伝える術がなければ当然ながら誰も知ることが出来ません。

 

よく、SNSやYouTubeなどやれば良いのではといわれますが、高単価の技術を売る場合には「権威性」が必要とされます。

 

このケースではSNSやYouTubeは「興味付け」の役割となり、ホームページは「権威付け」となります。

 

したがってホームページは現代においても必要不可欠と言えます。

保険診療のみで診療するという選択も悪いわけではありません

 

仮に保険診療一筋でやっていく場合、「柔道整復師」としてのプライドの下、病院では治せないような痛みや、病院ではしてもらえないきめ細やかな対応をおこなうことで地域の方々に貢献し、「地域一番院」という認知、それを裏付ける本物の技術があれば経営も充分成り立つと考えます。

 

・近隣の病院・クリニックとの医接(整)連携をしっかりとおこなう

・超音波診断装置等を活用したきめ細やかな施術

・テーピング技術など、トレーナーとしての貢献

・病院では軽視されがちなレントゲンでは解らないケガ等を早期に回復させる

保険外診療の注意点

 

全てを保険外診療に切り替えて、あっという間に患者様がいなくなり失敗してしまった院は非常に多くあります。

 

保険診療と自費診療のハイブリット型を経て移行するのが無難化かと思いますが、これにおいても相当の配慮が必要となります。

 

◇初期の段階では医療機器に依存しない。(効果が無いと来なくなる。他院にまねされやすい。)

◇先生の独自性を活かす。すなわち「〇〇療法」に依存しすぎない。

◇時間を売らない。

◇専門的かつ価値のある施術に対して適切な価格設定をおこなう。

◇交通事故治療で売り上げを伸ばしておく。

 

株式会社スタジオ・ワークアウトはコンサルティングおよびプロデュースをおこなう会社です。

 

保険外診療をおこなうにあたってのコンサルティングや、先生の価値を最大限に商品化するプロデュースもおこないます。

 

これらによりスムーズな自費移行や高単価施術メニューのご提案をおこないます。

自費移行でやってはいけないこと

 

保険外で診療をおこなう上で絶対にやってはいけないことがあります。

 

それは・・・

 

「時間を売る」ことです。

 

つまり、「商品を販売する」という概念の下、扱う商品が「時間」では良くないということです。

 

具体的には、保険外として〇〇分1,000円などのようなメニューです。

 

これでは生産性が上がらずに、最悪のケースは近隣他院との値引き合戦となってしまします。

時間ではなく「価値」を商品化する

 

そこで大切なのが「技術」などの他院には無い「価値」を商品化することです。

 

先生自身が学ばれて実践してきた「技術」には「価値」がり、この「価値」を商品化し値付けをすることが「保険外診療」をおこなう上での第一歩となります。

 

この「技術」は一般的に比較されにくいことと(差別化)、専門性が高ければ高いほど「高単価」がとれるということになります。

オリジナルのコンテンツを開発する

 

自費診療をおこなうに際し、何より必要なことは「オリジナルのコンテンツ」を持つことです。

 

他院に無い技術であれば当然ながら比較されることはありませんので、施術単価に対しても自信を持った価格設定が可能となります。

 

そして、ホームページをはじめとし、現在では情報をオープンにすることによって保険診療の商圏を大きく越えたエリアからも来院が見込むことが可能となります。

 

先生の技術が専門的であり、希少性があれば日本全国どこからでも集患は可能となります。

株式会社スタジオ・ワークアウトができること

 

当社では、先生がお持ちの技術を更にブランド化して広く伝える「プロデュース業」を得意としています。

 

プロデュースとコンサルティングは時として混同されがちですが、そもそも全く異なるものです。

〈プロデュースとコンサルティングの違いについてはこちらをご参照ください〉

 

20年以上に渡り治療業界で培った経験を活かし、先生の技術をより一層飛躍させるお手伝いが出来れば幸いです。

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